弛まず、愉しむ Work tirelessly
おおよそ完全無欠な仕事というものは、多くの小さな注意点と、
小さな仕事とが相集まって成る。
ゆえに大事を完成させるものは、細心の注意と努力。
Much small attention and small work will be the look collection approximately for absolutely perfect work and something to say. Therefore the one which will complete an important thing makes an effort with scrupulous attention.
この言葉は、ミケランジェロが遺した言葉です。
世界中の人が知っていそうな偉人の一言ですが、
その言葉は偉人でなくても心に響き、名も無き多くの才人の豊かな生き方にどれほどなることでしょうか。
才能・教育・環境、様々な要素が、美しいものを生み出す力に必要、と認識されがちですが、
私が思うに、それらの要素は、美しい作品を生むには僅かな要素でしかないように感じます。
だって、そうではありませんか。
努力と続けることと需めがなく、そうして手に握るもののおよそ殆どは、人の魂を打つことはないのです。
それは、磨かない才能に宿ることは無く、受けた教育以外を需められざる知識には在らず、
続かない作業しか行なわないなら永遠に目にすることが出来ないものです。
This word is a famous word left by Michelangelo.
He is a great man all over the world knows. His words resonate with the hearts of many people.
To make beautiful works, it is often recognized that talent, education, environment, various elements are necessary but, I think that they are only a few elements to produce beautiful works.
People who do not use talent, those who stop learning, those who cannot keep continue cannot make really beautiful things.
An uncut gem does not sparkle.
こんなことを書いているのは、実はとても素晴らしい作品を見たからです。
写真の枝垂れ桜は、とても美しくて丁寧な作品です。
近づくまで、私はこれを本当に生きている盆栽の桜と思い、見ていました。
この美しい枝垂れ桜は、村の方の作られたものです。
名前を出しても良いか、伺うのを忘れてしまったため、今回は控えますが、
写真を載せることについては、笑顔で「いいよ」と仰って下さいました。
この方のお若い頃に、この作品は生まれたそうです。
私が感心して目を凝らし見ていると、側に掛けた絵もそうであることを教えてくれました。
Writing such a thing is actually because I saw that very wonderful her work. This cherry tree is a very beautiful and polite work. Until I approached, I thought this was a real bonsai cherry blossom.
This beautiful cherry bonsai is made by the villagers. By the time she was young, she made this work. When I was impressed and watching her work, she told me that she made the painting on the side. But it was not an ordinary painting.
私は口を開けて見ていたように思います。
実に見事な切嵌(きりばめ)細工です。
一つ一つの曲線の自然なこと。ふっくらとして温かな、布独特の柔らかさが生きています。
上の合掌造りの絵は、豪雪地帯の雪景色だというのに、なんと柔らかく雪の軽さを見せていることでしょうか。
しかし真冬の夜の帳に雪は薄青く冷たく染まり、背後の山々は黒くそびえ、鏡のような水面に映りこんだもう一つの合掌造りが揺らめいています。
次の傘を差す女性の絵は、別の方が創作されたようです。これもまた、雪景色の中です。
雪に勝るほど美しい白い肌の女性が、傘をすぼめて傾け、雪の吹きつけから顔をうつむかせています。
雪を乗せた竹の葉が後ろに描かれ、女性の淡い一斤染の着物以外、全てが降り続く白い雪の中にあることを示唆しています。
I was surprised. It is a very splendid Kiri-bame work. The naturalness of curve.
It seems to be soft, taking advantage of the properties of the fabric.
The above picture that Gassyo-zukuri. It is the snowy landscape of the heavy snowfall area.Snow is coldly blue dyed on midwinter night, behind the mountains dark black, another Gassyo-zukuri reflected on the mirror surface water.
The picture of a woman who put up an umbrella is also in the snow scene. A beautiful woman is tilting her umbrella and tilting her face downwards from the snow blowing.
Bamboo leaves with snow are drawn behind, suggesting that all but the women's lighter color kimonos are in the white snow.
合掌造りの作品を作った方から、
「家にはもっとたくさんあるから家においで」、と誘って頂きました。
聡明そうな目が嬉しそうに光り、ユーモアをもって屈託無く話を続けてくれる人です。
この方の作品は、泰阜村郵便局にも飾ってあります。
上の3点の作品は、泰阜村のデイサロン「かたくり」という場所に飾られていました。
この方の作品は、写真を撮ってここに載せられたら、と思っていた作品の一つでした。
もっとたくさんある、という一言に、どうにかして観たいと気持ちが逸ります。
(私は運転できないので、一人ですぐに動けません・・・)
The author of these three works is an elderly woman. "There are more in my house, so come to the house" She invited me. Her other works are displayed in the post office of Yasuoka village. This three works were decorated in the place called "Katakuri" in the Yasuoka village .
Her work was one of the works I thought "I want to take a picture and put it on this HP." In her word that there are many more, I feel like I want to see it somehow. (I can not drive, so I can not move right away by myself ...)
若い頃から、こうした作品をずっと作り続けている人がいます。
その腕は素晴らしく、その世界は完全に個性の賜物です。
弛まず、の意味は、緊張し続けることでもなく飽きることでもなく。
常に弛まず愉しみながら、長い人生で美しいものをたくさん生み出せたら、
こんなふうに素晴らしい産物に囲まれて生きることが出来るのですね。
しみじみと、枝垂れ桜を見つめながら、良いものを観れたことに感謝しました。
There are people who have been making such a work since young. That technique is wonderful, its view of the world is a perfect gift of personality.